稽古場

2008年11月 3日 (月)

3度目のテトリス

2トンロングのレンタカーに、今回も何とかテイク2なしに荷を積み終えた。毎回ギリギリなのに何とか収まるのが不思議ね。東京は大阪、名古屋に比べ、パネルの量がグンと増え、照明の数がガクンと減っている。そして何より個人モノ、いわゆる「私物君」が山の様だった。最初にあらかたの大まかなテトリスを考え、中盤辺りで「こりゃはいらんぞ…」と悩み、3分の2ぐらいで「ナントカなる」と思う。後は一気にスピードアップ。これもいつものことだ。不思議なのはいつも半ばを過ぎた辺りで「えーい、考えて居てもしょうがない」と軽いヤケで、時間を最優先する時間帯があることだ。もちろんココで完全にヤケになってはコケルのだが、不思議と長年の「テトリスの勘」でなんとかなっていくものである。東京公演を始めたのが91年だから今年で17年目。ほとんどが年に6回積み込みをし、その前にも名古屋公演やってるわけで、優に100回以上トラックの荷積みをやってるわけか…少し眩暈がした。1時間後には出発し、朝の渋滞を避けながら仮眠を取って9時にスズナリ入り。今年最後の7ステージのため、無からの空間作りが始まる。

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記憶と言う名のモンスター

名古屋明けの1週間を、なんとも激動の中で過ごしたので(や、嫌なことばかりじゃなかったのだけどね)ココへの書き込みも余りできず、気付けば今日の夜にはトラックに乗って上京の運び。約6時間の眠気防止に、劇団員や知り合いから携帯にクイズやナゾナゾが送られて来ることになっている。これは初めて九州公演をしたときからの伝統行事。これが一番の眠気覚ましなんだよね。中にはライブで回答に付き合ってくれる元劇団員なんかもいるから嬉しい限り。てなわけで、昨日は約1週間ぶりの通し稽古の前に、「記号化倍速」のゲームを試みた。シーンの登場人物が円形に腰掛jけ、抑揚と意識変化を禁じられて倍速で次々とセリフを回していく。ヒトとの間、自分の間も原則禁止。これを時には「陽気なロボット」になったり「相撲取り」になったり、キャッチボールをしたりしながら全シーンをチェックするわけだ。もちろん記憶を確認するのも目的だが、優れた役者は自分の無駄な抑揚や、知らず知らず出来ている「勝手な作りこみ」、忘れていた「イニシアチブの変化」なども自然に悟ってくれる。何より、僕自身はただただ少しづつ戻しているだけだから、労力の割りに効率がよろしい。他の集団での演出仕事やワークショップなるものでは時々々やっていたが、劇団で正式にやるのは久しぶり。その後の通し稽古の出来が、時間的にも質的にも、嘘の無いまずまずの出来栄えだったので、ま、効果アリの手前味噌。それより何より、深夜の長距離運転に48歳の腰と対睡魔の集中力が何処までもつのか。これもまた一つのトライなのですよ。

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2008年10月20日 (月)

時間との妥協点

名古屋公演前の最後の通し稽古。2都市目の末期の特徴としては、セリフがカラダに馴染んできている部分と、記憶に慣れすぎて新鮮さを失っている部分との、マンダラ状態。面倒なんだよね、本番経験が日常生活で分離された具合が、役者それぞれで温度差あるからね。演出的には我慢のしどころなのだが、少し(ばれないように)イラつく。ワザと尖って見せて、現場を引き締める、みたいな事に10年前から飽きている(自劇団では特に)ので、粘って小返しの稽古をしながらヘラヘラして通す。初日と楽日がソウルドアウトの売れ行きらしい。でも他はまだまだ空きの多い日時も多く、現時点では追加公演ってほどでなし。この時期、ガンガン売れて欲しい気持ちと、ゆったり見て欲しかったり、当日客を劇場で帰すことだけはしたくない気持ちの間で複雑に揺れる。どうせ開演前の客入れで苦労するのは僕自身だろうし…。今日は某大学で非常勤講師をした後、夜にはトラックの積荷。基本、肉体労働シフトですなぁ。

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