「ザ・定番」談義

2010年4月21日 (水)

天津飯をめぐる冒険

このネタも長くなりそうだなぁ…。例えば新しい中華料理屋を開拓しようとする、とする。実際2ヶ月に一軒はそうしたいと願って僕は生きているのだけど、さすがにウン十年をそうして過ごしていると、店構えや雰囲気で、だいたいの目星が付き、大きくな外し方はしなくなる。もちろん味の話ね。開店したての店でも、店の名前や看板の色遣い、テーブル上の様子などで「入ってはいけない店」は判断が付くものだ。さて、着席して一応メニューをざっと眺めるのだけれど、最初の店では必ずチャーハンを注文するコトにしているのだ。誰と行こうが、他のお勧めメニューがどんなに上手そうだろうが、最初は絶対チャーハンなのだ。ま、これは飲食店めぐりの最低限のマナーと言うかエチケットみたいなもので、蕎麦屋のかけそば、コーヒー専門店のブレンド、ラーメン屋のしょうゆみたいなモノである。そして、出てきたチャーハンを一口食して、①二度と来ないか、②もう一度来るか、③自分のリストに追加するか、が瞬時に決まる。最初の一口で早々に「通いの店」に決まる事もまれにある。炒飯に関してだけは「作り手」としても自負しているから、自分の作るレベルより下の店には二度と行かない。他のメニューがどれだけ美味かろうが、中華料理の店として炒飯が不味い店は許せないのだ。そして、この「もう一度」と「合格」の間に横たわっているのが「天津飯」なのだ。正直言って、僕は、中華料理の中で一番好きなメニューが「天津飯」なのだ。でもココで、またぞろ天の邪鬼が邪魔をする。甘酢を使った、いわゆる甘味のある天津飯は「大嫌い」と来ている。これが難しい。ここまで読んでピンと来ない人も多いだろう。それは「甘酢っぽくない天津飯ってあるの?」って人と「天津飯って甘いか?」って人が世の中に大勢居るからなのだ。この事実は後ほど詳しく…。んで、僕が一番好きなタイプは、「とろみあんかけ」の色が茶色や黒ではなく、白もしくは透明な、いわゆる「塩味ベース」の天津飯で、これが約20店舗に1店(あくまで僕が新規開拓する中でのイメージ)の割合で存在する。東海地区には都合6軒あった。現存は、稽古場の近くと柳ヶ瀬と可児市に一軒づつ。他の3軒は残念にも潰れてしまった。この3店舗の閉店がショックで、僕の中華料理店めぐりに火がついたのだが、昨年末の大阪での出張演出・泊り込み期間は、こっそりこれをサブテーマにしていた。もともと揚子江ラーメンの一部(天津飯がない駅前店などもある…)は周知で、まずはココに再確認に訪れた。思えばOMS時代に通っていた店なので、味も含め、なんとも懐かし涙風の塩味だったね。んで暇を見つけて他の中華料理店めぐりの日々。ココで、そんな僕の奇行にいち早く気付いた桃園会の女優・はたもと嬢が、得意のブログで情報を入手してくれたのだ。要約すると…「天津飯は大別すると関東が甘酢を主流とする。これに対して関西は、ほとんど甘酢は用いない。ゆえにあんかけが茶色でもほとんどが醤油味で、甘くはない」とのこと。つまり先述の後者「天津飯って甘いの?」は関西系のヒトである。むろん関西は前者。この情報に気をよくして、僕の中華めぐりは加速度を増し、時には自分のルールを破り飛込みから天津飯注文なんて冒険も数々こなし、お陰で大阪の定番店舗が、天満橋、野江、武庫之荘にそれぞれ増えたのだ。でも逆に、この大阪天津飯極楽環境が、後の大きな不幸にも直結していたのだが……やはり尋常な文章量ではなくなってきたので、一旦筆を置きますね。つまり…次回、究極の天津飯を求める旅・関東編と東海地区の複雑な事情に関しての段に…「つづく!」のだ……。とはいえ、現在、全く違った色合いの戯曲を同時進行するという人生初の暴挙中なので、少しインターバルが開くかも知れません。全国各地の「甘くない天津飯情報」はぜひ個人メールの方にくださいませ。アドレスは劇団HPから。我が家は風呂場の換気扇不具合をめぐり大騒ぎなのだ。

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2010年1月26日 (火)

39度を行ったり来たり

先週の土曜から発熱して、今回は丸3日間引かなかった。むろん医者に行ってる暇はないので、演出仕事や大学の講義をこなしながら薬で誤魔化す感じなんだけど、いつもなら2回も飲めば効いてくる薬が全然効かなかったなぁ、今回は。そうそう薬といえば市販の風邪薬は決まってアレルギーが出て、風邪の諸症状よりも大変な事になるので(顔が腫れたり呼吸困難になったり…)常に自分に合ったモノを必要以上に携帯している。そういうものの積み重ねでリュックは重くなっていくのだが…間違えてパブロンなんかを飲んだら大変。鎮痛剤もバッファリンは命取り。以前誤って飲んで3日間人相が違っていた。風邪薬も痛み止めも、基本は生薬や漢方がバランスよく配合してあるモノでないと体が受け付けてくれない。なんとも面倒な人生だが、これも固体の個性と思って付き合っている。この時期、各種の「演劇周辺の関連仕事」が軒並み発表会を迎え(ま、年度末に向かうわけだから仕方ないんだけど…)主に短編の演出に右往左往しているのだが、そうなると車で移動中に食事を取る事が多くなる。もちろん外食も嫌いではないが、もっと効率よく移動をしようとすると、やはりコンビニを中心とした「車内食」となり(決して嫌いではないし)、その分、自分に合った「定番作り」にも拍車がかかってくるのである。最近のお気に入りはファミリーマートの「塩結び3個入り」。これが198円でなかなかいける。もちろんそのままでも程よい塩加減が楽しめるが、カップスープに入れて食す等のアレンジも可能。そしてローソンが新展開しているバリューシリーズの「鮭のほぐし身」が105円のわりになかなか上手い。コレを塩結びにまぶせばなかなか手弁当っぽい趣になる。ぜひお試しあれ。サークルKなら迷わず定番の「焼鮭」。これはなんと言ってもサークルKが数年前に開発した「ふり塩仕立て」というモノで、のりの表面に塩が付着させてある商品。かねてよりオニギリに関しては物言いが多くて、中央の具までに至らない一口目と具に行き着いてからの味わいの差が、どうにも許せなかった。かといってサンドイッチのように具がご飯の層で挟んであるタイプも「それ握ってないし…」と不満を言っていた。そこでこの商品。具に至らない一口目から海苔と塩の程よい上手さを与えてくれるこのシリーズは僕にとってとても画期的だったのだ。確かにビニールをはがす時、パラパラと若干の塩がこぼれたりして、きっと不評な部分も多いのだろうけど、どうにかこのシリーズの存続を願って、サークルKに行くたびに「焼鮭」を買っている。もちろんセブンイレブンにはセブンイレブンの、ココにはココの、ミニストップにはミニストップの定番があるのだが、それはまたの機会に。大切なのはコンビニの駐車場が、車生活を余儀なくされている地方都市生活者にとって、いかに大きな位置を占めているかと言うことだろう。買った商品を(もちろん時にはお湯を入れて3分間待った上で…)堂々と食し、買った雑誌や漫画を見ながら(僕はあまりしないけど)心からくつろぐスペースとして、市民権を得ているわけだ。実際、昼間でもスーツを着た同じ穴のムジナがたくさん居る。この発熱していた3日間、遠い家路を尻目に何度立ち寄って仮眠をした事か…。決してコンビニ生活を推奨する気もなく、むしろ普段は「便利さは敵である」なんて嘯いているけど、多分年間に30時間以上をあそこで仮眠して結果居眠り事故を防いでいる気もしてくる。空間と時間のコンビニエンスは手強いなぁ。年々あの駐車場で、なんの気兼ねもなく心底くつろげるようになってきた自分…。もしかしたら、豊富だけれども決められた商品ラインナップの中から「自分だけの」定番を作り出そうとするその意識こそ、何とかコンビニ色から脱しようとして、結局奴らの思う壺にはまってる姿なのかも知れないね。

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2009年3月22日 (日)

選択肢を減らすシンプルライフ

またまた不眠の趣味が高じている。かれこれ46時間寝ていないのに、全然眠くならない。だったら戯曲を書かんか、戯曲を。…いやいや判っているんですよ。戯曲を書き出せばきっと眠気がやってくることもね。ま、でも、趣味だからさ…。昼間は久々に息子と近くの公園で5時間ほど遊びまくった。フリスビーとバドミントンがメイン。カラダは疲れてるはずなんだけどね。気付けば頭の前部右側がどんより痛い。このせいかな? 眠れないのは? 実は遊びの後半でアスレチック遊具から足を滑らせ大胆に転んだが、あの時頭部も打っていたのかしら? さすがに48歳の年を痛感したけど、いやいや、ただの焼酎の飲みすぎかも知れんしなぁ。焼酎といえば、ブログ効果とはよく言ったもんで、先週の金曜が日ナレの最後の講義(生徒にとっては年間最後の授業)で、別れ際に女子4人で焼酎をくれた。講師やり始めて初めてのこと。ちゃっかりコレを見てるらしく、「蕎麦100%がなかなか無くて」とのコメント付き。「夢想仙楽」という福岡の焼酎で、もちろん麦100%。なによりアルコール度数が40度ときたもんだ。コレが早く飲みたくて、今の紙パックもののピッチが上がっているわけね。別に悩みを抱えてたり傷心してるわけではないので変な詮索はしないように。さて、「定番談義の」続きを少し。衣類全般をモノトーンに決めてから、何が楽になったかと言うと、服装を選ぶ時の時間的な優位性ね。衣装コーナー(アウトレットかリサイクルのコーナーをイメージしてくださいね)に向かいながら、既に脳内のチョイス機能は「黒」で決められているわけですよ。これで選択の幅(=時間)が10分の1に狭まります。大手の古着屋なんかだと、大まかに色目で分類してくれてるからなおよろしい。靴だって「定番」を黒のハーフブーツ(夏でも…)に決めてるから、他のものには眼がいかない。僅か2分で何も買わずに店を出ることが出来るわけ。「安物買い」も大切な趣味の一つなので、この時間的な手間の省かれ方は、やはり僕の「定番」になっているのだ。まだまだ「定番」に関しては書きたいのだが、明日は(今日だけど…)大阪に故中島さん絡みの芝居を観に行き、京都の友人宅で時間を気にせず飲酒泊の予定。芝居で眠るわけにも行かないので、頭痛薬でもさっさと飲んで(副作用に期待して…)、眠るようにいたしましょう。お休みなさい。良い夢を。

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2009年2月26日 (木)

定番な記念日、お決まりの日常

昨日、華陽フロンティア高校の発表会が終わり、マジックがあと2つに。残るは長久手の戯曲セミナー発表会と日本ナレーション演技研究所のクラス発表会だ。思えばこの2ヶ月で、大学のミニ発表会から数え、今年は15の短編作品を演出することになる。まあ、毎年同じくらいだけどね。作品数ではあとマジック7。最後のクラス発表は1演目だけど、4チームあるからちょうど折り返しって感じだな。その全ての選曲をして、たまにオペもやって(手術ではないよ…外科医兼演出家ってのも悪くないけど手遅れだな…)時には照明、音響を一人でこなすこともある。誰か評価してくれないかなぁ? このささやかな器用さを。ま、いいんだけど。飄々とこなしてこその我が美学なのだから。さてさて、本日は愚息の誕生日。近くの有名なケーキ屋に夕方買いに行ったら、大き目のしか残っていなかった。本当かよ?…と経営方針を少し疑いつつも、チョコプレートに名前と蝋燭9本。ま、毎年のことだからな。4年生になったら自転車とグローブを新調しないといけないので、カミサンは「それがプレゼントだからね」と随分前から言い渡してあるのだが、さすがに何もないといじけるかと思い、中古のDVDを昼間に買う。今年はタカ&トシのコントライブ。780円ナリ。安っ。風呂上りに一緒にベッドで観たが、息子は第3話辺りで(全部で10のライブ+α)笑いながら就寝していったから、まあ、幸せな誕生日だったのではないかと思う。そのDVDを買った行きつけの古本&リサイクル雑貨店は、古着もかなりの扱いで、綿シャツも一つ買った。もちろん自分の。もちろん黒。三輪明宏さんに言わせれば、黒の服は死の象徴で、運気を日々下げる最低なチョイスらしいが、ココ15年ぐらいモノトーンしか着ない買わない欲しくないで来ているからなぁ…。それ以外を着るとどうにも落ちつかない。いわゆる自分の「定番」がどんどん増えている気がする。一見、どんどん冒険心が減ってきている気にもなるが、いやいや、他のもっと大事な情報にアンテナを絞るためには、それくらいの整理が必要な気もするのだが…コレに関してはぜひ次回からのお題に。なにしろ息子の誕生日も一つの「定番作り」には違いないわけで、来年もきっと余り意味の無い(彼の人生に何かを期待しない程度には無責任な)DVDを贈ることだろう。ちなみに昨年は、自分の永遠の憧れのアメリカン少女ヒーロー「キム・ポッシブル」のDVDを2枚(2枚で1000円ナリ。安っ)贈って2人ではまった。 いつか彼女と仕事が出来たらなぁ…相手はアニメだけど…どっと疲れるだろうけど…

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